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 口絵常楽寺多宝塔(重要文化財)

多宝塔というのは、上下二層の屋根をもつ塔である。
下層の屋根の上に饅頭形という丸いふくらみがあり、その上にやはり円形の塔身があって、二重目の屋根がそれを覆っている。
上部には「相輪」という柱のようなものが立っている点、五重塔や三重塔と同じたが、これには「水煙」がない点が異る。
このかたちの塔には、木造と石造があり、木造塔としては、高野山金剛三昧院の多宝塔(国宝)、滋賀県の石山寺多宝塔(国宝)、広島県の浄土寺多宝塔(国宝)など、国宝・重要文化財級のものが、たくさんある。
しかし石造塔で重要文化財に指定されているのは、この常楽寺の多宝塔と、滋賀県の少菩提寺の多宝塔だけである。少菩提寺の多宝塔はやや異形なので、常楽寺のこの塔は、正統の様式を伝えている点、全国的に貴重な存在とされている。
総高281センチメートル、昼なお暗いような木立ちの中に、左右に古びた多層塔を従えて、堂堂と立つこの塔の風格は、正に石造文化の華といえよう。(解説参照)
なお、この多宝塔の右側にある多層塔は、かつて別所温泉から出土し故天沼博士が激賞した名品、久しく他県にあったものだ。多勢の人の厚意や努力によって最近ふたたび信州に戻っていただくことができ、ここに安置された。(解説参照)
 
撮影日:
地区/自治会: 16別所温泉/院内
シリーズ: 塩田平の文化と歴史 3口絵
登録されているキーワード: 神社 史跡 観光 
 
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