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 研究者のために安楽寺八角三重塔建築詳細

塔は本堂、庫裡からさらに山を上った山腹にたつ。基壇を設けず、雨落葛石を廻らし、自然石の礎石の上に柱を立てる。禅宗建築の通例に従い、縁を設けず土間とし、柱は礎盤及び粽をつける。初重には裳階をつけ、地貫・内法貫・頭貫を通し、台輪をおき、頭貫・台輪には木鼻をつけ、内法貫との間に弓形連子を入れる。壁は目板打の竪板張で、正面にだけ桟唐戸を藁座により釣り込む。裳階の組物は平三斗詰組で、屋根は初重頭貫下に納る。初重柱は内部の柱上に組物をおき、さらに柱を立てた二重の構架になり頭貫・台輪(共に木鼻付)を入れ、禅宗様三手先詰組をおき、垂木は扇垂木とする。
内部は母屋柱8本を立て、頭貫・台輪(共に木鼻付)を設け、裳階柱とは海老虹梁でつなぎ、上に禅宗様二手先組物を詰組におく。裳階の内側の組物は二手先(実肘木付)となり、化粧屋根裏とする。母屋天井は鏡天井であるが、中央部は小さい組物を用いてさらに一段高くし、鏡天井を張る。
二・三重は粽付円柱、木鼻のある頭貫・台輪をつけ、禅宗様三手先詰組(左右には一手のみ)で桁を支え、二重扇垂木とする。柱間はいずれも額縁付連子窓、裏甲は各重ともなく、屋根はこけら葺、相輪鋳鉄製。
 
撮影日:
地区/自治会: 16別所温泉/院内
シリーズ: 塩田平の文化と歴史 5研究者のために
登録されているキーワード: 神社 史跡 観光 教育
 
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