板碑は塔婆に相当するもので、供養のために建てられた。緑泥片岩のような平板石を用い、関東地方に多い。この板碑は全高がそれぞれ160センチメートル・88センチメートル・78センチメートルの3枚で、どれにも種子と蓮華座が彫られ、「光明遍照−−」以下の16字が刻まれている。
上小地方最大の板碑であるばかりでなく、東信濃においても最大級のもの。形式からみても鎌倉中期から後期にかけてのものと推定され、信州最古の板碑の一つということができる。
五位塚は古くは「五位ノ木」「五位様」「ゴヨノキ」等といわれて来た。五位ノ木といわれる周囲が一丈七尺(5.2m)もあるヒモロの大木があったが、明治29年の大風で倒れて今はない |