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 解説国分寺三重塔(重要文化財)

この塔は、国分寺が現在の地に移ってから再建されたもので、源頼朝によって造営されたものという伝承があるが、様式上からみると、とてもそんな古い時代のものではなく、室町時代の建築と考えるのが妥当である。
しかし、さすがに国分寺の塔だけあって、手をつくした構造であることは、各部を細かく見るとよくわかるだろう。
上の写真は、この塔の第二層から第三層にかけての部分を撮ったものだが、後補のものが多いけれども、複雑な「組物」や「垂木」「勾欄」など、どことなく洗練された美しさがただよっている。
全体が「和様」で統一されているため、それなりにととのった姿となり、やや強い軒の線の反りは、中世後期の特徴をよくあらわしている。
ただし「肘木」の曲線だけ「禅宗様」としている点、柱の上の「大斗」の下にお盆をふせたような材が入っている点、組物の間に「斗(ます)」が三つ重なっているが、その下に「束」のない点(前山寺の塔もそうなっていることは前に記した)など、めずらしいところの多い塔でもある。
 
撮影日:
地区/自治会: 09神川/国分
シリーズ: 塩田平の文化と歴史 4解説
登録されているキーワード: 神社 史跡 観光 
 
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