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 上田蚕種協業組合

昔から養蚕が盛んであった上田。なかでも蚕種(通称タネ)の生産では全国にその名がとどろき「蚕都」と呼ばれるほどでした。かつての華やかな時代を、当時のままの姿で見守ってきた建物が、上田東高校の西側近くにあります。
上田蚕種協業組合は、大正6年の創設。「なにせ古くて…。今に博物館的存在になってしまいますよ」。こう語るのは、ここで会長を務める茅野功さん。建物は管理棟を中心に、その両側に土蔵造りの採卵室などがある左右対称の造りです。特に管理棟は、大きく、どっしりとした洋風建築。木材はすべてツガ材です。映画のロケにも使われたとのこと。両側の土蔵造りの棟には、冷蔵庫や薬品処理、顕微鏡での検査室など、品質管理のための努力がうかがえます。
同業の会社が次々とやめていく昨今、茅野さんは「これも時代の流れ。仕方ないですね。でも技術だけは後世に残していきたいと思っています」。中国やインド、ベトナムなどの国々から多くの研修生がここを訪れ、学んで帰ります。そんな「技術の輸出」にも一役買えるのは、70余年この建物とともに育んできた「蚕都上田」の遺産があるからではないでしょうか。
 
撮影日: 平成07年05月
地区/自治会: 01東部/上常田
シリーズ: 上田ところどころ 建物
登録されているキーワード: その他の建物 その他の文化 その他の産業 
 
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