「古戦場」をしのぶ
旧松本街道が築地から上田原に入る坂の途中、石段を登ると、石久摩神社があります。
建立年代は不詳、文政元年(1818)に拝殿が再築に。宝蔵庫から出てきた古い額には「諏方」の文字があり、元は諏訪社だったと思われます。
10年程前に河川改修されてしまいましたが、神社の南方の、断崖下を流れる産川の辺りは、「石久摩淵」と呼ばれていました。ここから神社名がきているものと推定されます。
天文17年(1548)砂原峠を越え、上田に姿を現した武田信玄(当時は晴信)とそれを迎え討った村上義清が激しく戦い合ったのが、有名な「上田原合戦」です。昔をしのんで境内には、昭和44年地元住民の手により、「上田原古戦場碑」が建てられました。
また、昭和50年に建て替えられた大鳥居の左側の柱には、タイムカプセルが納められ、後世にメッセージを残しています。
お話(松崎治雄さん・上田原) |