殿城一帯潤すわき水の源
滝の宮神社は、古くから赤坂・矢沢地域の守り神で、わき水が出ることで、この辺りでは有名です。烏帽子山系の地下水が境内の石垣の間から、その真下にある池に、まさに「滝」のように流れ落ちます。このわき水は相当な量で、昔、水道が敷かれるまでは、殿城地方一帯でここの水が使われていました。
この辺りは、小字名が「滝」。境内のわき水といい、水の豊かな場所なのでしょうか。赤坂では、よく「山際を掘れば水が出てくる」といわれたもの。地盤も水分が多いですね。
昔から、滝の宮神社の池には、大小さまざまな鯉が何十匹も泳いでいます。小さいころ、父から「滝の宮の片目鯉」という伝説を聞きました。詳しいことはよくわかりませんが…。滝の宮神社の両隣にある龍水寺や男石神社などといっしょに、ここら辺は伝説の多いところですね。
お話(柳沢よしさん・赤坂) |