信仰のあらわれ?珍しい「鳴石」
写真の向かって左側が夫婦道祖神、真ん中のほこらが天神様、右側が豊受大神と呼ばれているほこらです。天神様と豊受大神の間に横たわっている石が「鳴石」といわれているものです。石には金属棒であけたと思われる穴があいていて、それが向こう側まで貫通しているんですよ。昔からあったもんだから、子どものころなんかは、石の穴に口をあてて笛のように吹いて遊んだりしたものです。これは、時代はよくわかりませんが、神に祈願する庶民の風習だったそうで、珍しい石ですよね。
ここら辺は、近くに県道が新設されたことで、交通量が激減しました。ですから、これらのほこら群などは、よほど注意して見ていないと分からないかもしれません。今でも毎年、お祭りだけはやっているんですが、あまり知られていない所ですね。
(お話)林嘉蔵さん(下吉田) |