トップ
地区名索引
キーワード検索



 表具師

“傑作”更に引き立てる
桑原進さん(千曲町)
家庭の床の間や寺院などに飾られる掛け軸やびょうぶ、額など…。一枚の書画に布地や紙をはって掛け物や巻き物、びょうぶなどに作り上げることを「表具」(表装)といいます。
ここ材木町にある表具店で工場長を務める桑原さんは、この道20余年。「預かった作品を、いかに引き立たせるかが自分たちの仕事」と語ります。作業はまず作品と、その周りを飾るきれの色を合わせること(色合わせ)から始まります。次に作品ときれを、はけでたたいたり伸ばしたりして、裏側でつなぎ合わせる作業(きれの裏打ち)を約3回。その上に和紙を3回ほど裏打ち、そして仕上げの裏打ちという過程で仕上がります。
「この仕事は裏打ちが基本ですね」と桑原さん。最も気を遣うのは、色合わせとのことです。作者の好みや飾る場所などを考え、仕上がりをイメージしないと、作品が死んでしまうのだそうです。桑原さんは締めくくりに「とにかく時間と根気がいる仕事で…。ある程度仕事を任せてもらうと、良くできて当たり前。次の仕事にどう生かすかが大事です」と、一筋縄ではいかない、作業の難しさを語ってくれました。
 
撮影日: 平成5年7月29日
地区/自治会: 06城下/千曲町
シリーズ: 伝統を守る
登録されているキーワード: 人物 工芸 その他の産業 
 
Hint - 写真をクリックすると大きな画像が表示されます

[戻る]


[トップ] [地区名で検索] [キーワード検索]



© Ueda City Multimedia Information Center All Rights Reserved.