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 上塩尻の集落

江戸時代、上塩尻は北国街道沿いの村で、蚕種の生産地として全国に知られていましたが、蚕室造りの家並みが現在も残っており、近年、多くの人びとから注目されるようになりました。
北方の虚空蔵山(一〇七六・九メートル)には、御座城、持越城、燕城の城跡があり、古い歴史を秘めております。また山頂には上田市指定の天然記念物・ナンジャモンジャの木があります。フジキ(一名ヤマエンジュ)分布の北限ともいわれ、貴重な存在となっています。
虚空蔵山麓にある座摩神社には、安永六年(一七七七)建立の松尾芭蕉句碑、「雪ちるや穂屋の薄の刈残し」が見られます。
この地からは、優れた養蚕家も生まれています。宝暦七年(一七五七)、塚田与右衛門が出版した『新撰養蚕秘書』は、江戸時代の養蚕技術書として有名です。
明治十六年の記録(『長野県町村誌』)によりますと、当時の上塩尻村では春蚕種一万八千枚を内外各国へ輸出しており、蚕種用の繭五千貫を産出しています。真綿を作り紬を織るのは女性たちの仕事でしたが、真綿も四百五十貫が各地に販売されています。
 
撮影日: 平成04年02月
地区/自治会: 07塩尻/上塩尻
シリーズ: 上田ところどころ 地域
登録されているキーワード: その他の建物 その他の文化 その他の産業 
 
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