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 洗張・しみ抜き・湯伸し

素材の特性を知りつくす
西村長重さん(材木町)
ここは、第一中学校前の阪田屋−。「特殊な仕事になっちゃって…。あれこれ、始めて、64年ぐらいかね」と、湯伸し釜に火を入れながら話す西村さん。着物の洗張、丸洗、しみ抜き、湯伸しを専門に、娘さん夫妻らと共に店を切り盛りしています。
「湯伸し」とは、縮んだ表地と裏地に蒸気をあて平均にし、仕立てた状態に直す作業。一着ごと湯伸しをする「丸湯伸し」の技術は、県内では西村さんだけだそうです。「生地の特性を生かしながら、蒸気で幅も丈も伸ばしてやる」のがコツで、妻の許女さんとの息もピッタリ。
ぽっぽと蒸気が立ち上がるなか、西村さんは、こう語ります。「新しい素材が出てくるので毎日が研究。これでいいということはないね」。そして、「人の一張羅を預かる以上、気を抜くわけには…」と。
 
撮影日: 平成3年3月7日
地区/自治会: 01東部/材木町
シリーズ: 伝統を守る
登録されているキーワード: 人物 工芸 サービス 
 
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