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 松尾町の巻

明治21年(1888)8月15日直江津線長野−上田間が開通し、下川原地籍に上田駅が開業しました。
下川原に駅の設置が決定したのは、明治18年でしたが、そのころから上田駅へ通じる松尾町通りの工事が進められ、10数メートルの高さの段丘が切り崩されました。この工事は城と町を防衛してきた地形(要害)を大きく変え、上田の町の近代化を告げるものでした。
その意味で、鉄道開通とともに誕生した明治の町松尾町は、上田の近代史に極めて重要な位置を占めております。上田駅開業当時の汽車は、上り・下りともわずかに三本でしたが、乗降客は年間約19万人を数え、その人々の通行などで、松尾町は活気に満ちていきました。
この新興商店街で新しく商売を始める人々もおりました。牛肉店を開業したのもその一人で、先祖は藩主松平氏に代々仕えた徒士格の武士でした。牛肉等の販売のほかに、牛鍋などをメニューした食堂部も設けて客を呼びました。また、味噌・醤油店、建築請負材木商、金物・自転車商、果物・松茸問屋などいろいろな商店がそろいました。
 
撮影日: 平成3年6月19日
地区/自治会: 02南部/松尾町
シリーズ: 上田ところどころ 地域
登録されているキーワード: その他の文化 商業  
 
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